こんにちは (お久しぶりです)
当店(fluffy)では、開業当初よりこのトランス脂肪酸に関心を示して話題としてきています。
その理由は、世の中の一般に売られている加工食品中には、意外と多くのものに含まれているはずなのですが、それを正しく知るすべが無いので、何となく嫌な気持ちになってしまうからです。
パンの中の油脂類にも、このトランス脂肪酸が関係しています。
近年(震災後辺りから)、国内生乳(牛乳)の搾乳量が減少していることから、乳製品である国内バターや粉乳(脱脂・全脂)類の生産量が慢性的に不足しており、スーパーや小売の店頭においてもその状況が伺えますし、私ども製パン店におても業務用として仕入れている乳製品は、メーカーからの出荷制限がかかっており、対前年購入量の7割程度を要請され、更には仕入価格は毎月のように上昇しているという状態です。
その様な状況ですから、スーパーや小売の店頭ではバターの代替えとして、マーガリンや色々な味の付いたスプレッド製品が多く並ぶようになってきています。
そこで、気をつけたいのが「トランス脂肪酸の摂取量」なのですが・・・
海外と国内での認識の差について、最近の情報として次のリンク先を参考にさせて頂くと、
海外では規制や含有量表示が更に進む中、国内ではどの程度の量を摂取しているのかを確かめる事が出来ないのが現状です。
なのに、トランス脂肪酸を多く含んでいる油脂類が以前より多く出回ってきているのが気になりますし、
油脂類を含んだ食品類も実は知らずの内に中身は変わっています。
食パンに於いても、大手メーカーの食パンの原材料表示を見て頂ければ分かりますが、
最近の食パンの油脂類は「バター」では無くて「マーガリン」や「ショートニング」が多くなっています。
パン店に於いても、前述したようにメーカーからの出荷制限がされている関係で、代替え製品として「マーガリン」「ショートニング」「コンパウンド(バターと別の油脂類を混ぜたもの)」などを(卸売業者から)勧められており、加えて高騰するバターよりも価格が安価で安定していることもあり、実際に切り替えている所(パン店)も多くある様です。気になる方は、直接お店の方に聞いてみるのも良いかと思います。
当店(fluffy)では、開店当初より使用している国内産生乳100%使用の乳脂肪分77%以上の製品を使用しています。
出荷制限があることから、不足分は新たなルートから(価格は少し高くなるのですが)入手しています。おそらく、他のパン店で代替え品に切り替えている所があれば、その分が他へ回してもらえる量として確保できるから入手が可能になるのだと思います。
苦労はしていますが、まだ何とか入手は出来ているのでこのまま頑張りたいと思います。
それと、話は飛びますが、
お客様より以前、「トランス脂肪酸フリーのショートニングとバターと、どちらが良いですかね」と聞かれた事がありました。
これについては、人によって意見が異なると私は思います。
この件については、また次の機会に別途コメントを書かせて頂きたいと思っています。
因みに、この時に私がお客さんに答えたのは、「バターの方が私は良いと思いますよ」でした。
では、今回はここまで。
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